ラダック・マルカバレー、トレッキング記② 標高5260mの世界。

 

標高5260mのKongmaru La(コングマル・ラ)峠へ。マルカトレッキング後半の記録。

 

こんにちは、
Michi(@michiko_photography)です。

 

インド、ラダックのマルカバレートレッキング。
終盤は旅のハイライト、
標高約5260mの峠へ向かいます。

 

マルカバレートレッキング前半の記事はこちら。

トレッキング記前半

動悸息切れの先に待つ、標高5300mの世界。Markha Valley(マルカ谷)トレッキング記こんにちは、Michi(@michiko_photography)です。 前回の記事で大好きな地、イン[…]

 

 

 

中継地点/泊まった場所

初日:Skyu/Skiu
2日目 :Markha(マルカ)
3日目:Hankar(ハンカー)
4日目:Konmaru La(コングマル・ラ)
5日目:Chogdo(チョグド)で、ゴール!

 

 

 

マルカトレッキング3日目:総移動距離9.4km

 

 昨日の総移動距離約23km

夜も熟睡出来ず寝たり起きたりだったので、
疲れが取れないまま出発。
笑顔に覇気がない。

 

 

3日目はペースダウンして
移動距離9.4km。

途中立ち寄ったカフェで
なんとも可愛い赤ちゃんに遭遇。

 

 

生まれてまだ数ヶ月。
6歳のお姉ちゃんは
Leh(レー)の寄宿学校にいるので、
まだ生まれた弟に会っていないそう。

 

ところで山岳地帯に住むラダーキーの妊婦さんたち。
出産はどうしてるのか聞いてみました。

妊婦さんは予定日の2-3ヶ月前に馬に乗って、
Leh(レー)へ行きそこで出産。
出産後1.2ヶ月で子供を籠に背負って
歩いて帰ってくるそう。

タフです。
ただただタフです。

 

そんなこんなで、
3日目の宿泊地【Hankark】に到着。

 

 

 

3日目の宿泊地|Hankar

 

Hankarという場所、
険しい山脈の広い谷にあり、
標高は4000mほど。

まさに、

「風の谷のナウシカ」

という感じの村です。

 

 

村に入った瞬間、

 

「泊まるところ探してるんでしょ!?
僕のおばさんの家に泊まってよ!こっちこっち!」

 

 

と7-8歳の男の子が草むらの中から駆け寄ってきました。
そんなところも宮崎駿ワールド感。

もちろんそこに泊まる事に決めました。

 

 

3日目のHankarからは、
携帯電話のシグナルもなくなります。
もちろん4Gも3Gもインターネットの電波も無く、
ガスも通っていない世界です。
 

 

 

シャワーの為のお湯や、
お茶を沸かす為のソーラー装置。

太陽の日差しが強いので、
手作りのソーラーシステムで日中水を温めておけば、
夕方熱々のシャワーが浴びれます。
(湯量は限られるので2-3分で済ませます)

 

 

これでお湯を沸かします。

 

そして今日は早めに目的地に到着し、
たっぷり休んで回復したので、
近くにあるお城を観に行ってみることに。

 

 

Hankarの美しい古城、遺跡

 

動物達が迎えてくれます。

 

 

 

200年ほど前まで、
この一体を統治していた王国の城

場所が場所なら、
国宝、世界遺産になっているであろう、
素晴らしい遺跡です。

 

 

 

 

入場料を取ったり、
整備されたりすることもなく、
時間の流れと共に自然と朽ち果てていく城。

諸行無常を感じます。

 

 

 

 

宿に戻ってホームステイ先のママ、
薪を使って手慣れた様子で、
バターティーや夕食を振る舞ってくれます。

 

 

 

こちらのママも本当に料理上手。
ごはんがおいしすぎます。

 

 

 

 

夜は他のゲストとも一緒になって、
みんなでゆっくり。

オーストラリアから
夫婦2人でトレッキングにきていた60代の夫婦。
ガイドなしで旅しているそう。
いくつになってもパワフルでポジティブで憧れます。

 

 

 

マルカトレッキング4日目:総移動距離10km

 

昨日はゆっくり休んだので、
4日目は元気に出発!

ただ4日目は大きめの岳を2,3個超える為、
これまでで一番の上り坂が待っています。

 

岳→谷→岳→を繰り返すこと数時間。

 

めちゃくちゃきつかったですが、
なんとか登りきり、
湖があるこちらでランチ&休憩。

 

 

 

昨日同じ宿で会ったオーストラリア人夫妻とまた合流。
60代でこの岳を私たちと対して変わらないスピードで、
しかも笑顔で登りきる
とは。凄すぎる。

 

 

 

 

4日目の宿泊地:Konmaru La(コングマル・ラ)峠

4日目の宿泊地、
Konmaru La峠付近にある、
【Nimaling (ニマリング)キャンプ場】
15時頃、無事到着。

 

 

目指す峠は、
すぐそこに見えていますが、
ここから
標高:約5260mの峠まで空気が薄いので、
近いようで遠い。

 

ここへきて初めてのテント泊

 

気持ちよく広がるキャンプサイトで、
寝るまでのんびりと過ごします。

 

 

ここでまたまたパワフル夫妻と合流。
というか同じルートで旅してるので、
一緒に旅してるも同然です。

 

 

女子3人でぴったりなサイズのテント。

 

 

そして深夜悲劇(?)が襲います。
寒い。とにかく寒い。
猛吹雪と共に一気に下がる気温
寒いし、風すごいし、全然寝れない。

 

 

 

でも明日トレッキングが終わる私たちには、
心の余裕があります。

明日シャワー浴びれるし、
ベッドも待ってるし、
これも旅だよね〜。

と笑えます。

これが後10日続くよって
言われたら泣いてたかも。

 

 

マルカトレッキング5日目:総移動距離12km

 

長いようで短かったマルカトレッキング最終日。
とうとう峠を超えます。

 

 

経験したことのない標高。
1歩1歩進んでいきます。
そしてとうとうピークポイントに到着。

 

 

 

コングマル・ラ 標高5260mの峠のピークに到着

 

 

今まで生きてきた中で、
自分の足できた一番高い場所。
色々な思いを噛み締めます。

 

もちろんパワフル夫妻に、
ピークでも会います。

 

 

ところで、
写真右側に映ってる男性、
電話をしています。
何故かというと、
ここまで(標高5260mのピーク)来ないと、
携帯電話の電波がないから。
付近に住む人々は、
電話をかける為に、
日常的にこのピークを登っている
事になります。そこへ私たちのやり切った感!

 

 

 

 

ロバも大きな荷物を背負ってこの峠を超えます。
ありがとうですね。

 

峠でゆっくりしたら、
後はゴール地点、11km程下った先にある
Chogdo(チョグド)という集落へ向かいます。

 

 

ゴール地、Chogdo(チョクド)へ下山。

 

 

 

下りて行くと、
これまで見ていた景色とは少し変わって岩肌が綺麗な紫。

 

 

 

結構な細い道を歩いたり、崖登ったり。

 

 

 

 

 

 

そしてようやくゴールのChogdoに到着。

 

自然とそこに住む動物と人々、歴史、食文化、生活様式、
トレッキング旅行者との出会い。

素晴らしい経験をさせてもらいました。

*トレッキング終了後に、
記念撮影しようって話してたのに、
疲れてすっかり忘れてそのまま宿に戻り、
すぐシャワーを浴びた私たちでした。

 

最後まで読んでくださり、
ありがとうございました 🙂

 

 

おすすめのラダック本

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